PROJECT
洛中洛外図屏風(歴博甲本)現状および復元複製制作
科研/国立歴史民俗博物館 共同研究「洛中洛外図屏風 歴博甲本の総合的研究」
*暦博甲本 http://www.rekihaku.ac.jp/gallery/rakutyuu/
概要
六曲一双(右隻・左隻) 片隻1382mm×3428mm
- 研究内容の詳細は、大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館HPをご覧ください。
http://www.rekihaku.ac.jp/research/list/subsidy/2009/rakuchu.html
制作期間・内容
- 制作期間:
2009.04~2011.11 - 内容:
・Mission.01-現状複製制作
・Mission.02-復元(制作当時)再現制作
Mission.01-現状復元制作
・使用用紙:PX/MCプレミアムマット紙(EPSON製)
原本は雁皮紙(和紙)であるが、本制作では資料的価値を保有することも目的のひとつであるため表面状態等が使用用紙のテクスチャーに影響されるのを避けるため、表面的にフラットで表現力が良い本紙の使用を決定する。
01 スキャニング(入力)
今回は文化財であることを踏まえ、原本の保護を最優先に考えたうえで可能な限りの高品質スキャンデータを得るために非接触ダイレクトスキャナを使用。
使用したスキャナは1度に最大2000mm×2000mmまでスキャニング可能。
障壁画等の非常に大きな作品にも対応できる。
02 色・質感調整
原本を移動させることはできないため、オペレーター自身が現地で原画を確認。
その後、帰社し、覚えた作品のイメージを頼りに、出力した物とのズレのある箇所を幾度となく調整・出力をしていく。
全12扇を作成するため調整作業を繰り返し、都度小島 道裕氏(研究代表者:国立歴史民俗博物館)や
他の研究先生方の指示も受け担当オペレータが蓄積した弊社ノウハウを駆使し、当技法の特徴でもある表面の凹凸(例えば紙接ぎ部分のリアルな表現)などの表現も含めて調整作業を校了まですすめる。
表面の凹凸(例えば紙接ぎ部分等)のリアルな表現

03 色校正
細部にいたるまで、色・質感に違いがないか確認
都度小島 道裕氏(研究代表者:国立歴史民俗博物館)や他の研究先生方の確認作業

さらに細部にいたるまで、色・質感に違いがないか確認する

04 現状複製制作完成
2009.11 現状複製制作完成
六曲一双屏風に表具され、国立歴史民俗博物館にて保管。特別展示もされた。

Mission.02-復元(制作当時再現)制作
本プロジェクトの最終目的である、制作往事の再現制作にとりかかる。
日本画の専門家も制作に参加し、色彩の復元、欠落部分の復元等々をデジタル技術を駆使し、また美術作品のデジタル制作で培ってきた技術・ノウハウをつぎ込み担当オペレーターが制作中。
弊社において少し先行し開始された「南禅寺方丈障壁画復元」で開発・蓄積されたノウハウもフル活用しながら復元作業を進めているが、描かれている事象が非常に細密且つ多量であり新たに技術の開発や非常に手間を必要とする単純作業等、技術と時間をつぎ込みながら完成を目指し鋭意製作中。
2011.11完成予定(弊社:株式会社ピージーラボ制作)
表装後2012.春に復元完成特別展示(国立歴史民俗博物館)される予定。












